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キッチンカーは道路でも営業できる?道路使用許可の概要と申請方法

キッチンカーは道路でも営業できる?道路使用許可の概要と申請方法

2021年6月25日

キッチンカーが道路上で営業活動を行うために必要な道路使用許可についてまとめました。どのような場合に許可が必要か。また、許可をもらうための手続き方法について解説します。

道路使用許可の概要を知ることでキッチンカーの出店場所についての理解が深まり、「もしかするとあの場所でも営業できるのでは?」というように、出店場所の選択に幅が出てくるはずです。積極的に営業活動していくためにも、キッチンカーと道路について一度情報を整理しておくとよいでしょう。

キッチンカーは道路で営業できるか

キッチンカーは道路で営業できるか

キッチンカーの営業許可を取得したからといってどこでも営業できるわけではなく、道路交通法の対象となる道路でキッチンカーの営業をする際は別途、道路使用許可が必要です。ではキッチンカーの営業目的で道路使用許可を取得することはできるのでしょうか。

結論をいうと、道路使用許可をもらうのは非常に難しいです。ただし、道路使用許可がおりた事例もあります。次に示す公道と私道の説明の中に記載しますので確認していきましょう。

公道の場合
公道とは「不特定の人や車が通行できる道路」で、道路交通法の対象となる道路のことです。ほとんどの道路が公道に該当するため、使用したいときは許可申請が必要になります。
前述したように、キッチンカーでの営業活動で道路使用許可をもらうのは難しいです。しかし、地域活性化につながるイベントや、地方自治体が主催するイベントなどが開催されるときには一時的に許可がおりることもあります。
私道の場合
私道でも、不特定の人や車が自由に通行できる道路は道路交通法の対象となり、使用許可が必要になります。
私道とは、個人や法人が所有する土地の一部にある道路状の土地のことです。原則として土地の所有者の許可がなければ通行することができません。
以上のことをふまえると、限定された人しか通行できない私道でのキッチンカーの営業活動は現実的に考えにくいといえます。たくさんの来客が見込めないからです。

道路使用許可と道路占用許可

道路使用許可と道路占用許可

道路を使用するときは目的によって「道路使用許可」と「道路占用許可」のいずれか、または両方を申請します。

道路使用許可が道路の「使用」を対象にしているのに対し、道路占用許可は道路の「占有」を対象にしています。

この二つは、許可を出すにあたり目的や対象が違ったり、申請窓口が違ったりするため区別して考えなければなりません。

ここでは、道路の使用許可と占用許可の違いや、キッチンカーではどちらの許可申請が必要かを解説します。

道路の使用許可と占用許可の違い

道路使用許可は、一時的か継続的かに関わらず、道路上でおこなうものすべてにおいて対象となります。人や車の交通に支障が出る可能性があるものは許可が必要です。

一方、道路占用許可は道路を継続的・独占的に使用する場合が対象です。レッカー車による高所作業や映画のロケなどの一過性のものは対象にはなりません。

以上のことから道路占用許可を取得するときは道路使用許可もあわせて必要になります。

申請窓口は、道路使用許可は所轄の警察署、道路占用許可は道路を管理している道路管理者(国・都道府県・市区町村)です。誰が管理している道路かわからない場合は、市役所の「道路所管課」に尋ねてみましょう。

キッチンカーでは道路使用許可申請をしましょう

キッチンカーでの営業活動は一過性のものなので、道路使用許可を申請します。

ただ、通常は道路使用許可はなかなかおりませんので、地域イベントや祭事などをチェックし、できるだけ許可がおりやすい状況を考えて申請してみましょう。

道路使用許可は「3号許可」という申請になり、その地域を所轄する警察署に行き所定の書類への記入や必要添付書類を揃えて提出します。その後審査を経て、使用可能となれば警察署長が許可を出します。

通常は一週間程度で結果がわかるようですが、十分な時間的余裕をもって事前相談することをおすすめします。

申請費用は各都道府県の条例で定められていますが、全国的に見て二千円から三千円の間で設定されています。

道路以外での出店場所

道路以外での出店場所

キッチンカーで営業活動をするには、どの場所においても許可が必要です。では道路以外の出店場所はどんなところがあるでしょうか。

代表的な場所は、企業や商業施設の敷地内です。複数の企業が入っているビルの敷地内はランチタイムに出店することで大きな売上が見込めます。また商業施設の駐車場の一角などは、買い物が終わって家でくつろぎながら食事をしたいお客さんをターゲットにできるので、出店可能な場所を調べてみましょう。

いろいろなジャンルのスポットでイベントに絡めながら出店場所を考えるのがおすすめです。たとえば神社で定期的に催し物がおこなわれていたり、大きな公園でフリーマーケットが開催されたりと、人が集まる場所を狙っていきましょう。

出店許可をもらいやすくするために、地域コミュニティーなどに積極的に登録してお店を売り込んでいくのも工夫の一つです。

道路を含め積極的に許可申請していきたい

道路を含め積極的に許可申請していきたい

キッチンカーの営業活動で、道路使用許可を取るのは難易度が高いことがわかりました。ただ、イベントや祭事に絡んだ出店であれば許可がおりる可能性もあるので、そういう時にはぜひチャレンジしてみるとよいでしょう。

地域によっては、使用されていない土地やスペースを有効活用するためにキッチンカーを集めた空間にして、地域活性化を図っているところもあります。

行政のホームページなどを定期的にチェックし、まめに情報収集をおこなうことで営業活動範囲が広がるかもしれません。