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キッチンカー(移動販売車)で成功する人の特徴&成功事例を紹介

キッチンカー(移動販売車)で成功する人の特徴&成功事例を紹介

2020年8月21日

キッチンカー(移動販売車)は、ただ出店すれば儲かるという甘いビジネスではありません。しかし、他のビジネスと同様に、成功するためのノウハウをひとつひとつ実践し、積み重ねていくことで、成功する確率を上げることはできます。失敗時のリスクを最小限に抑えることもできるでしょう。

この記事では、キッチンカーで失敗してしまう理由や、すでに成功を収めているキッチンカーの特徴、加えて、いくつかの成功事例をご紹介します。ぜひ、キッチンカー開業時の参考にしてみて下さい。

キッチンカーで失敗する5つの理由

キッチンカーで失敗する5つの理由

まずは、キッチンカーで失敗する5つの理由をご紹介します。

1.キッチンカーの製作にコストをかけすぎてしまう

キッチンカーの開業で必要となる資金の大部分は、キッチンカー(車両)の調達にかかる費用です。

新しいキッチンカーを製作する際の費用の相場は、軽自動車ベースなら150万円~300万円、中~大型車ベースだと300~500万円にもなります。

キッチンカーで成功するには外観を含めて強い個性が確かに求められますが、理想のデザイン・仕様を追求しすぎて、回収の見通しが立たないほど大きくコストをかけるのは完全にNGです。

営業していく中で車の改善点が見えてきて、その都度少しずつ改良していくというのもキッチンカー事業の醍醐味。最初はできるだけ費用を抑え、資金的に無理のない形で始めることをおすすめします。

キッチンカーの調達費を抑えるために、中古車ベースのキッチンカーの製作や、使用済みの中古のキッチンカーの購入もおすすめです。

2.出店場所が上手く確保できない

お祭りやイベントで見かけるような道路での販売は、開催日限定で出店が許可されています。せっかくの出店機会なのに、情報収集不足でこのような機会を逃してしまう人は多いです。

また、同じ商材を取り扱っているキッチンカーが出店している場合は断られてしまうこともあります。このようなことをできるだけ防ぐため、同業者同士の横のつながりが求められます。

3.客単価を低く設定しすぎる

客単価が適正でないと、いくら数を多くさばいても十分な売上は立ちません。買ってもらえない理由を価格だけにしてしまうと、薄利多売に追い込まれ、いずれ経営が立ち行かなくなります。

その場所での来店者数を見込んだ上で、客単価がいくらであれば経営を回していけるのかを計算し、客単価ありきで商品のクオリティを調整するようにすると良いでしょう。

4.食材を安価に仕入れられない

食材を仕入れる上で価格は重要なポイントです。利益率を上げるためには、食材を安価に仕入れる必要があります。しかし、安過ぎる食材を選ぶと料理の質が落ちてしまうので注意しましょう。一般的に、飲食店における原価率は約30%とされているので、これを目安に食材を仕入れてみてください。

5.フランチャイズ手数料が負担になる

キッチンカーの開業方法には、個人経営とフランチャイズ加盟の2通りがあります。フランチャイズ加盟の場合は、出店場所を紹介してもらえたり、メニューを教えてもらえたりといったサポートが受けられる反面、ロイヤリティーを支払う必要があります。ロイヤリティーを支払っても利益が出せるかをよく計算しておきましょう。

キッチンカーで成功する人の特徴

キッチンカーで成功する人の特徴

ビジネスに失敗はつきものですが、成功する人には共通点があります。ここでは、キッチンカーで成功する人の特徴をご紹介します。

出店場所が確保できている

キッチンカーは、営業場所の確保が売上に直結します。特にフェスやマルシェなどのイベントは、大きな売上が見込めるチャンスです。

キッチンカーで成功する人は、出店場所を仲介するサイトなどで積極的に情報収集して、出店場所を常に複数確保しています。また、イベントに出店する場合は、どれほどの来場者数があるかなど、深く情報収集しています。

商材を磨いている

キッチンカーで成功するためには、他店に負けないメニュー開発が大切です。多くのキッチンカーが並ぶイベント会場でお客様に選んでもらうために、独自性・味・見た目・興味を引くメニューを考えていきましょう。

広告宣伝力が高い

キッチンカーで成功する人は、店舗を宣伝するためのツール作りを得意としています。お客様の目に留まるようなタペストリーや看板作りが上手です。

また、ホームページを公開して信頼を集めることも大切ですが、ホームページ単体の露出だと情報拡散されにくいことを理解しています。そのため、Twitter・Facebook・InstagramなどのSNSも活用して広く情報拡散し、新規顧客の獲得をしています。

人との繋がりを大切にしている

ネットでは収集できない出店場所の情報も当然あります。成功している人は同業者との繋がりを大切にして、出店情報交換などを積極的に行っています。

数字の裏付けがしっかりしている

キッチンカーで成功する人は「原価率」や「目標販売数」などの設定が緻密で正確です。売上から材料費・人件費・水道光熱費・広告宣伝費などを引いたものが営業利益になります。
また、得た収入には、税金もかかるので注意しなければいけません。

これらを見込んで、目標販売数を設定し、勝算を推測してリスク対策をしています。

キッチンカーで成功する6つポイント

キッチンカーで成功する6つポイント

キッチンカーで成功する人の特徴をご紹介しましたが、実際に、成功させるにはどうすれば良いのでしょうか?ここでは、キッチンカーで成功するためのポイントをご紹介します。

1.ターゲット層をはっきり決める

商品を主に誰に提供したいかというターゲットを明確に決めておくことが大切です。なぜなら、場所によって客層が変わり、客層が変われば求められる商品も違ってくるからです。

自分の商品を求めている人が多くいる場所に出店できれば効率は最大化します。逆にターゲットがぼやけていると、最適な出店場所がいつまでも見つからず、商品力はあるのに売れない、という事態になってしまいます。

2.出店場所を絞り込む

キッチンカーで成功するために出店場所選びは重要です。人口が多い街、レストランが少ない場所、ハイグレードな商品を扱う店舗が多い場所、短時間で多くの商材を売れる場所などさまざまですから、テスト出店を重ねてデータを蓄積し、最も収益が見込める場所に絞り込んでいきましょう。

3.原価率30%を目安にする

飲食業界では原価と経費をコントロールすることが大切と言われています。一般的に、飲食業界の原価率は30%とされているので、利益を出すために原価率は30%以下を目指しましょう。しかし、原価率にこだわりすぎると品質が下がることがあるので注意が必要です。

意外と見落としがちなのが、廃棄食材のコントロールです。廃棄する量が多いと思ったら、仕込み量を調整するなどしてロスを最小限に抑えるようにしましょう。

4.提供時間の短縮

注文・調理・盛り付け・会計・提供の時間を短縮することで、より多く売ることができます。提供時間を短縮するためには調理設備の設置場所が重要な要素となります。キッチンカーを製作する段階での入念なシミュレーションはもちろん、製作後も都度改良を重ねていくようにしましょう。

5.企画書を作成する

新規営業開拓を行うために、企画書を作成しておきましょう。営業場所の開拓は、家主・地主などのスペース所有者の方との交渉が必要になります。口頭だけでは誤解を与えてしまうことも多いので、貸す側にどのようなメリットがあるかなど、確実に伝わる企画書を用意しておくと良いです。

6.目標売上を明確にする

いくらの売上があれば商売が続けられるのか、正確に把握しておくことも大切です。売上目標金額は「必要経費+希望収入」で計算することができます。また、売上目標額を商品1個当たりの価格で割ることで、目標販売数が計算できます。

キッチンカー(移動販売車)の成功事例

キッチンカー(移動販売車)の成功事例

最後に、キッチンカーの成功事例をいくつかご紹介します。

U’sクリエイト

https://www.facebook.com/u.s.create.suzuki

U’sクリエイトは、ローストビーフ丼キッチンカーの週末起業家として成功しています。自分の商品に合ったイベントを見つけるための情報収集や、他の出店者との人脈作りを積極的に行っており、夏の売上は50万を達成するなど、週末起業家として成功を収めています。

サニーズクレープ

http://sunnys-crepe.com/

サニーズクレープは、年収1,000万円を稼ぐキッチンカーを経営しています。サニーズクレープは、出店データを細かく分析しています。出店場所の飲食店とキッチンカーを比較したり、営業時間別の商品の売れ行きなどを細かく分析したりして、トライアンドエラーで成功を収めているキッチンカーです。

ASOMBROSO

https://www.asombroso.jp/

ASOMBROSOは、独自メニューの開発(北海道ハンドカットフライズ)で成功を収めています。4種類のメニューを取り扱っていますが、お客様の列が途切れることはなく、売り切れになることが多いです。また、ASOMBROSOは宣伝広告ツール作りを得意としています。

まとめ

まとめ

今回は、キッチンカーで成功する人の特徴や、成功事例についてご紹介しました。

キッチンカーは手軽に始められますが、出店しただけで必ず経営が上手くいくというわけではありません。当たり前ですが、成功する人も失敗する人もいます。

しかし、成功する人にはいくつかの共通点があります。その共通点を知り、自分の事業に活かすことで、成功率は間違いなく上がることでしょう。ぜひこの記事を参考に、トライしてみてください。