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キッチンカー(移動販売車)に発電機は必要?おすすめの発電機は?

キッチンカー(移動販売車)に発電機は必要?おすすめの発電機は?

2020年3月24日

キッチンカー(移動販売車)に発電機は必要でしょうか。

はじめに結論を言うと「必要」です。どのような状況であっても安定した仕事ができるよう、オーナーの大半が自前の発電機を持って現地に向かいます。

移動販売では現地で電源を借りることを第一優先に考えますが、必ずしも電源が用意されているわけではありませんし、いくら事前に確認をとっていたとしても、想定していたような仕様や環境ではないことがあるからです。

この記事では、キッチンカーで発電機を使うときのメリットやデメリット、発電機を使う上で必要な物、おすすめの発電機などについてまとめました。

キッチンカーで使う発電機の選び方

定格出力で選ぶ

発電機にはそれぞれ安定して出力できる電力「定格出力」があります。発電機を選ぶときには、発電機の定格出力が、使用する電気製品の合計の消費電力をカバーできるかどうかを第一に考えます。

その際、十分に余裕のある製品を選ぶのがポイントです。営業を続けていくうちに使う機器が増えていくことがありますし、「起動電力」のことも考えなければなりません。

起動電力とは、機器の電源をオンにするために必要な電力のことで、通常よりも多くの電力を使います。これを無視して出力が不十分な発電機を買ってしまい、いざ使おうとしたときにスイッチが入らない、安定しないといったことが起こる場合があります。

商品や使用する機器によっても当然変わってきますが、キッチンカーで使う発電機なら、一般的に1500VA以上のものを選ぶようにすると良いでしょう。

※起動電力はマニュアル等に記載されていないことがありますので、各メーカーに問い合わせて確認します。 ※起動電力はマニュアル等に記載されていないことがありますので、各メーカーに問い合わせて確認します。

信頼できるメーカーから選ぶ

発電機は引火性・可燃性の極めて高いガソリンやガスを燃料にしますから、欠陥や劣化による亀裂等で燃料漏れが起こった場合、非常に危険です。

多くの人が集まる場所での事故は大惨事を招く可能性もあるので絶対に阻止したいところ。万が一を心配しなくても良いように、信頼できるメーカーの発電機を選ぶことが大切です。

ポータブル発電機で有名なメーカーとしては、ホンダ、ヤマハ、新ダイワ、テンヨー、工進、マキタ、HiKOKIなどがあり、どれも信頼性・安定性に優れています。

画像出典:ホンダ発電機

インバータータイプを選びたい

発電機には「インバーター」「サイクロンコンバーター」「スタンダード」の3タイプがあります。

インバータータイプの発電機は家庭の電源のように安定した出力が可能で、マイコン制御の電子レンジ・炊飯器、それにPCやスマホ、音響機器などでも安心して使うことができます。

インバータータイプはサイクロンコンバータータイプやスタンダードタイプよりも価格が高いですが、低騒音で軽量・コンパクト、しかも低燃費と、余りあるメリットがありますので、キッチンカーではインバータータイプの発電機がおすすめです。

インバータータイプの発電機がおすすめ

騒音レベルもチェック

発電機はエンジンを駆動させるのでどうしても騒音が発生します。移動販売の場合、ほとんどの場所で騒音に気を使いますから、できるだけうるさくない発電機を選んでおくのが無難です。

発電機にはオープン型と防音型があり、文字通り防音型の方が静音性に優れています。

しかしオープン型にも、比較的「軽くて持ち運びがしやすい」「メンテナンスがしやすい」「価格が安い」といったメリットがありますので、移動場所と予算に応じて選ぶと良いでしょう。

画像出典:ホンダ発電機
画像出典:ホンダ発電機

キッチンカーで発電機を使うメリットとデメリット

メリット1:確実に電源を確保できる

電源を確保する手段には主に以下の3つがあります。

  1. 現地で借りる
  2. インバーター+サブバッテリーを使う
  3. 発電機を使う

まず第一優先に考えたいのが「現地で借りる」です。建物のコンセントから電源をとらせてもらったり、大型の発電機を貸してもらえる場合もあります。自分で用意する必要がないので手間がかからず、コストの面からも良いです。

しかし、必ずしも現地で電源を用意してもらえるわけではありませんし、使える電力やコンセントに限度もあります。いつも同じように安定して営業するため、自前の発電機、またはバッテリーを備えておくと確実です。

 

キッチンカーイメージ

メリット2:長時間供給できる

ガソリンさえあれば電気を供給できる発電機は持続性に優れています。

ガソリンが無くなってしまっても携行缶のガソリンを補充できますし、それも足りなくなったら最寄りのガソリンスタンドに駆け込めばよいです。バッテリーの場合、一度使い切ってしまうと充電に多くの時間がかかります。

バッテリーは充電に時間がかかる

メリット3:導入が簡単で低コスト

必要なものを買い揃えるだけで使える発電機は導入時の知識や手間が比較的少なく簡単に使い始めることができます。また、高出力のものでも数万円から入手できます。

一方、インバータ+サブバッテリーは設置や配線に多少の知識が必要ですし、高出力・大容量なものは数十万円と非常に高額です。

インバータは高額

デメリット1:臭いと騒音

ガソリンや排ガスの匂い、騒音が欠点です。騒音については、防音タイプを選ぶことでいくらか軽減できます。

デメリット2:重い

発電機は大抵重く、移動させるのが大変で、しかも車内のスペースも奪われます。高出力なものは特に重いので、キャスターやハンドルが付いたものを選ぶと良いです。

デメリット3:危険物を扱う

ガソリンは危険物です。引火性が非常に高く、扱い方を間違えると大惨事を引き起こしかねません。

自治体や消防の定めるガイドやマニュアル記載の取り扱い方法・注意事項等を徹底して守り、事故が起こらないように慎重に使用するようにしましょう。

火器に十分注意を

発電機を使う上で必要なもの

エンジンオイル

発電機にエンジンオイルは必須です。エンジンオイルが付属していない製品がほとんどなので、対応するものを別途購入してください。

燃料

また、発電機を動かすには燃料が必要です。ガソリンを使うタイプが一般的ですが、なかにはカセットボンベガスを使うものもあります。

携行缶(ガソリン式の場合)

ガソリンを使う場合はガソリン携行缶を別途用意し、ガソリンスタンドで給油してもらいます。

自治体やガソリンスタンドによっては、発電機への直接の給油が禁止されていることもあるので、移動先のガソリンスタンドで給油する可能性も考えて、携行缶は必ず用意しておくべきです。

携行缶は必ず用意

キッチンカーにおすすめの発電機

ヤマハ インバーター発電機 EF1600iS

 

キッチンカーにおすすめの発電機  ヤマハ インバーター発電機 EF1600iS

キッチンカーで使う発電機では定評のあるヤマハのインバーター発電機「EF1600iS」。

定格出力1600VAと必要十分な出力を持ちつつ、持ち運びしやすい20kgの軽量・コンパクトボディが魅力です。女性でも気軽に移動できますし、大型のハンドルが付いているので2人での協力作業もはかどります。

また、静粛性と長時間運転を両立しているのも特徴。1/4負荷時で10.5時間、定格負荷時でも4.2時間もちます。

同じものを2台つなげて定格出力3000VA取出しが可能な並列運転機能に対応しているのも見逃せないポイントです。将来的にもっと大きな出力が必要になったときに役立ちます。

定格出力

1600VA

電圧調整方式

インバータ式

燃料タンク容量

4.2L

連続運転時間

約10.5~4.2時間

騒音値(LwA)

89db(3/4負荷時)

重量

20kg

サイズ

490×280×445mm

機能

周波数切替・直流出力・並列運転・オイルアラート

実売価格(Amazon)

約11万5千円

ホンダ インバーター発電機 EG25i

ホンダ インバーター発電機 EG25i 出典:ホンダ インバーター発電機 EG25i

定格出力2500VAのホンダ製インバーター発電機です。

オープン型なので騒音レベルは若干高めですが、その分軽くて移動がしやすく、また、価格も魅力です。

ホンダの発電機は故障やトラブルが少ないのはもちろん、対人最高1億円、対物最高1000万円までの賠償責任保険が付くので、万が一のときにも安心できます。

定格出力

2500VA

電圧調整方式

インバータ式

燃料タンク容量

8.1L

連続運転時間

約12.1~5.1時間

騒音値(LwA)

94db(3/4負荷時)

重量

29.9kg

サイズ

430×448×481mm

機能

周波数切替・オイルアラート

実売価格(Amazon)

約14万円

工進 インバーター発電機 GV-28i

工進 インバーター発電機 GV-28i
出典:工進 インバーター発電機 GV-28i

工進製の高出力2800VAインバーター発電機です。

国内メーカー製の高出力モデルなのに、実売価格が13万円~とコストパフォーマンスに優れているのが魅力です。

防音型で低騒音。おまけに重さは38kgと、同等クラスの製品としては最も軽い部類です。ハンドル+キャリーも付いていて持ち運びにも配慮されています。

定格出力

2800VA

電圧調整方式

インバータ式

燃料タンク容量

8L

連続運転時間

約11.8~4.5時間

騒音値(LwA)

非公開

重量

38kg

サイズ

605×437×493mm

機能

周波数切替・直流出力・オイルアラート

実売価格(Amazon)

約13万