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キッチンカーの「出店場所貸し出しサービス」とは?

キッチンカーの「出店場所貸し出しサービス」とは?概要・利用方法・会社について解説

2020年7月28日

キッチンカービジネスは、2015~2016年頃から大きく注目されるようになり、SNS・インターネットを活用した営業戦略を立てることがスタンダードになりました。

新しい収入源を探している土地のオーナー・ビル経営者なども、キッチンカーの誘致に魅力を感じています。

そんなオーナー・経営者と、キッチンカー事業者とを結びつける役割を担うサービスとして、「出店場所の貸出サービス」が注目を集めています。

この記事では、キッチンカー事業者が出店場所を見つけるための方法の一つ、出店場所の貸出サービスについて、その概要・利用方法・有名なサービス提供会社などをご紹介します。

出店場所の貸出サービスってどんなもの?

出店場所の貸出サービスとは

出店場所の貸出サービスとは、平たく言えばマッチングサービスです。出店したい人・出店して欲しい人の間に立って、それぞれがwin-winの関係を築けるようご縁をつなぐのが、主なサービス内容です。

キッチンカーを誘致したいと考えている組織は、企業だけではなく、大学・自治体なども含まれます。また、サービスを活用しているキッチンカーにも、個性的なものが多く見られます。

代表的なニーズが、オフィス街のランチ難民に対する食品提供です。ビル街の中には、食べ物を買える場所が限られていて、休憩時間中に十分な食事ができない問題が発生している地域もあります。そのような場所にキッチンカーを多数配置して、メニューの選択肢を増やしたり、食事できる時間に幅を持たせたりすることで、問題を解消する方法があります。

ビル街に限らず、アミューズメント施設・工業団地など、極端に食事の選択肢が少ない地域であれば、キッチンカーのニーズはあるものと考えてよいでしょう。

顧客や従業員の満足度を高めるため・活用されていない土地で利益を生むために、キッチンカーの誘致を考えているオーナー・経営者は多いものの、ノウハウがないために手をこまねいているケースは珍しくありません。

逆に、キッチンカー事業者は、公共施設の中に自分の車を停めて営業するための許可を単独で得ることが難しく、営業して間もない時期に良い場所を確保できないという事情があります。

こうした両者の思惑を汲み取り、お互いを必要としている場所でマッチングを図るのが、出店場所の貸出サービスです。

出店場所を貸し出してもらうにはどうする?

出店場所を貸し出してもらうには

実際に、場所の貸出を行っている会社から出店場所を紹介してもらうためには、最初に各サービスへの登録が必要です。

まだ開業を検討中の人であっても、事業コンセプトの打ち合わせをしたり、LINEで無料相談を受けられたりするので、上手く活用すれば開業のハードルは低くなるでしょう。

登録にあたっては、公式サイトで必要情報を記入するのが一般的です。移動販売の経験・自分のキッチンカーを所有しているかどうかなど、事業経験を確認される場合もあります。

サービスの利用方法については、各サービスで多少の違いはありますが、概ね以下のような流れで手続きを進めていくのが一般的です。

  1. 出店できるスペースをオンラインで探す
  2. 希望の日付でスペースを予約する
  3. 土地のオーナーからの承諾をもらう
  4. クレジットカードなどで事前決済後、出店開始

営業を始める前には、出店登録説明会に参加して、基本事項や心構えなどを学びます。地域・サービスによっては開催されていないところもあるため、その点には注意が必要です。

キッチンカー営業を始める前に知っておきたい、有名な出店場所貸出サービス

出店場所を自分で探すことに不安を感じているなら、最低でも以下の出店場所貸出サービスに登録しておくと、活動の難易度が低くなるかもしれません。

ご紹介したすべてのサービスが自分に合っているとは限りませんが、まずは一度公式サイトをチェックしておくことをおすすめします。

軒先ビジネス

https://business.nokisaki.com/

軒先ビジネス

出店登録料

0円

出店料

スペースごとに料金が設定されている
オプションが必要な場合はオプション料金も発生
保険料が1日あたり300円発生

営業場所数

7,000件以上

登録方法

メールアドレス登録後、マイページでプロフィールを入力する
その後、本人確認書類・出店用書類を提出し、審査に通ればスペースを利用可能

備考

全国規模でスペース情報を閲覧できる

東京・朝日生命大手町ビルの中にある、2008年創業の軒先株式会社が運営しています。

創業者の西浦さんは、不動産会社が軒先のような小さいスペースを取り扱っていないこと・店舗スペースをレンタルするのにまとまったお金がかかることに注目し、貸出スペースのビジネスモデルを構築しました。

個人・法人問わず利用できることから、潜在ニーズは多いものと推察され、北は北海道から南は沖縄まで、実に多くのスペースが検索できます。

ネオ屋台村

https://www.w-tokyodo.com/neostall/

ネオ屋台村

出店登録料

0円

出店料

場所によって違う
※(売上の15%がベース)

営業場所数

東京都で29スペース
埼玉県で2スペース
神奈川県で1スペース

登録方法

お問合せフォームから必要事項を入力
その後、説明会に参加して登録となる

備考

こだわりが強い事業者にはおすすめ

日本におけるキッチンカービジネスの概念を変えたサービスの一つで、多国籍メニューをキッチンカーで売り出すという「ネオ屋台」の概念を広めました。

第一号スペース・大手町サンケイビル村の成功は、路上駐車違反のリスクを冒して出店していた事業者が、堂々と移動販売を行えるようになった転機とも言えます。

一度出店する機会を得られれば売上は長期間安定するものと思われますが、ライバルも多くメニューにも個性が求められるため、登録後すぐに出店できるとは限りません。

逆に、こだわりが強すぎるくらいの事業者であれば、すんなり出品が認められるかもしれません。

Mellow

https://www.mellow.jp/

Mellow

出店登録料

0円

出店料

売上の15%

営業場所数

240スペース以上

登録方法

公式サイト「お問い合わせ・参加申し込み」フォームから申し込み

備考

データをもとに経営改善をしたい事業者向け

首都圏におけるランチのマンネリ化を防ぐのに一役買った貸出サービスで、拠点数も増加傾向にあります。

特徴的なのは、独自システムの「kitchen」を使って販売成績を相対的に評価できる点で、成績が優秀な多店舗を参考にできる利点があります。

客観的なデータにもとづいて、効率的に経営改善を進めたい事業者にとっては、相性の良いサービスになるでしょう。

まとめ

キッチンカーを各地で営業する場合、その場所にニーズがあるのかどうかを把握する意味でも、貸主側の情報が分かるとありがたいものです。

その点、出店場所の貸出サービスを使えば、どの場所をいくらで借りられるのかが一目瞭然ですから、効率的に出店・営業することができます。

サービスの中には、あまりの人気でキッチンカーが殺到するものもあり、自分だけの味を磨かなければ取り残されてしまうおそれもあります。

単純にサービスを利用することを考えるだけでなく、多くのライバルの中から自分の車に目を留めてもらう・商品を買ってもらうための戦略を立てることが大切です。