キッチンカー製作/販売 移動販売車のK-BOX

神根自動車販売株式会社
ブログ
Blog
キッチンカーで使うタペストリーの作製方法とデザインのポイント

キッチンカーで使うタペストリーの作製方法とデザインのポイント

2020年9月10日

成功しているキッチンカー(移動販売車)の共通点は、店頭集客力があることです。店頭集客に欠かせないものが「タペストリー(壁掛け)」。タペストリーの完成度で売上が大きく左右するといっても過言ではありません。

繁盛しているキッチンカーは、タペストリーをどのような方法で作製し、何に注意してデザインしているのでしょうか。

この記事では、タペストリーの代表的な作製方法と、集客力を高めるデザインにするためのコツをご紹介します。

キッチンカーのタペストリー作製方法

キッチンカーのタペストリー作製方法

できることは自分でやるというスタンスで開業準備を進めれば、不必要な経費をかけずに済むだけでなく、思い立ったらすぐに形にできるためスピード感も出てきます。

以下、タペストリーの作製方法を3つご紹介します。手持ちの資金や時間的猶予を考慮し、ご自身にとって最適な方法を選んでみてください。

1. デザインツールを使用する

デザインは自分自身で行い、タペストリーの作製は業者に依頼するやり方です。このような方法であれば、デザイン費用をかけずに安くタペストリーが作製できます。

デザインはCanva(https://www.canva.com/)などのデザインツールを活用します。あらかじめ用意されているテンプレートや写真・グラフィック素材をドラッグ&ドロップで組合せるだけで、プロ顔負けのデザインが簡単に作れます。

使い方はCanva公式サイトをはじめ様々なウェブサイトや書籍で紹介されているため、まったくの初心者でも短時間で使いこなすことができるはずです。

Canvaは無料で利用できますが、月に千円少々の費用でさらに多くの素材や高度な機能が使えるようになるので、これから販促ツールを定期的にデザインするつもりなら、有料プランの契約も検討してみるとよいでしょう。

2. クラウドソーシングサービスを利用する

デザインはある程度センスが必要なため、自分で作成することに躊躇する方もいるでしょう。このような場合はクラウドソーシングサービスを利用してみてはいかがでしょうか。

企業にデザインの制作を依頼すると費用が高くなりがちですが、個人事業主やフリーランスに依頼すれば割安でハイクオリティーなデザインを作ってもらえます。

個人事業主・フリーランスは依頼内容に柔軟に対応してくれる場合が多いことも魅力です。タペストリーの製作実績を豊富に持つ人であれば、製作会社への依頼までワンストップで依頼できるので頼りになります。

代表的なクラウドソーシングサービスに「クラウドワークス(https://crowdworks.jp/)」や「ランサーズ(https://www.lancers.jp/)」があります。

3. 実績が豊富な看板製作会社に依頼する

間違いのないものを一度で確実に作りたいと思うなら、やはり実績豊富な看板製作会社に依頼すべきです。ノウハウを活かした実用性の高いタペストリーを製作してもらえるはずです。

実績豊富で人気の看板製作会社はデザイン料金が高めに設定されています。よって、資金に余裕のある方におすすめの製作方法と言えます。

依頼時のポイントとしては、業者によって得手不得手があるので、ホームページや問い合わせ等でしっかり確認し、できればキッチンカービジネスのノウハウを多少でも持っている業者に依頼したいところです。

キッチンカーのタペストリー作製時のポイント

キッチンカーのタペストリー作製時のポイント

実際にタペストリーのデザインを作るとき、どのような点に注意すればよいのでしょうか?ここでは、キッチンカーのタペストリーをデザインする際のポイントをいくつかご紹介します。

1. 季節・天候・環境に対応できるものを作る

まず基本的なこととして、屋外で使用することを前提に設計・製作する必要があります。

キッチンカー用のタペストリーでは一般的に「ターポリン」を生地として用います。テント生地のようなイメージで、雨風に強く耐久性に優れているので屋外で長期使用するのに適しています。また、厚みや適度な重さもあるため、太陽光で透けたり、風に煽られたりすることが少なく、文字や写真の可視性が高いという利点があります。

タペストリーの素材やインクには複数の種類があります。製作業者に依頼する際にはデザインだけでなく、生地やインク、固定具まで含めてよく検討し、キッチンカー用途に最適なタペストリーを作製してもらうようにしましょう。

2. 小さな文字やロゴを使用しない

タペストリーに小さな文字で商品説明文を入れる方がいますが、これは基本的にはNGです。

お客様に商品の魅力を細かく知ってもらおうと、情報をあれこれ盛り込みたくなる気持ちは分かります。しかしタペストリーの役割を考えると、近くまで来なければ何が書かれているか分からないようなデザインではいけません。

文字を入れるのなら「いちばんアピールしたいことはコレ」というポイントに絞り込み、ダイレクトに伝わるように、短い語彙で力強く、大きく表現するとよいでしょう。

3. 写真でインパクトを与える

道行く人達を顧客にするためには、とにかく自身のキッチンカーに関心を持たせ、一瞬でも立ち止まってもらう必要があります。それには写真をふんだんに使ったインパクトのあるタペストリーが効果的です。

お店の看板商品を写真で見せることで、どのような食べ物を売っているかを感覚的に伝えることができます。子どもが親を引き連れてくるケースも少なくありません。誰でも感覚や直感で瞬時に理解できるデザインにすることが、集客に絶大な効果をもたらします。

コシャリやケバブなどの珍しい料理を扱う場合、タペストリーを見ただけで味や材料が想像できるようにしておくことで、「未知のもの」として無条件に避けられることを防ぐことができるのでおすすめです。

イベントでは複数の移動販売車が出店しており、顧客はタペストリーを見て瞬時に判断しているため、遠くからでも目立つデザインにすることも大切です。

4.ターゲットを想定して作る

万人ウケを狙ったデザインは逆に集客力を損ないます。想定ターゲットの趣味・嗜好に沿ったデザインを作成することで、集客力だけでなく、購買率も高まります。

例えば30代のOLにターゲットを絞り込んだのなら、「農園から直接取り寄せた野菜」「低カロリー」など、ヘルシー料理であることをアピールすると訴求力を高めることができ、新規顧客が獲得しやすくなります。

ターゲットに対して深く印象づけるメッセージをデザインに込めることが重要です。

成功しているキッチンカーのタペストリー事例

いくつかの成功しているキッチンカーのタペストリーをご紹介します。成功事例から大きなヒントが得られることも多いので、是非参考にしてみてください。

1. ASOMBROSO

ASOMBROSO

(出典:https://www.asombroso.jp/

ASOMBROSOは、北海道の提携農家から仕入れたジャガイモを使用したハンドカットフライズ(フライドポテト)とスムージーを提供しているキッチンカーです。

ASOMBROSOが公開しているYouTube動画によると、店頭集客には商材を際立たせるタペストリーを設置することが重要であるとのこと。実際に小さなお子さんが「フライドポテトを食べたい」と訴えかけて、母親が仕方なく購入していくというケースも少なくないそうです。

2. ナザルケバブ

ナザルケバブ

(出典:http://www.nazar-kebab.jp/

イベント・フェスティバル・学食で人気を集めているのが、トルコ料理移動販売車のナザルケバブです。トルコ料理は日本人に馴染みがないですが、中身が見える状態の料理の写真をタペストリーに使用しており、初めてでも安心して買ってもらえる工夫がされていると言えます。

車両上部にも巨大なタペストリーが設置されており、ライバルひしめくイベント会場の中でも存在感をしっかりと出せています。スペースを上手に活用している印象です。

3. サニーズクレープ

サニーズクレープ

(出典:http://sunnys-crepe.com/

サニーズクレープは、実店舗と移動販売車の連携によってビジネスを安定経営させることに成功しています。フランチャイズ化により全国20店舗を展開しています。

サニーズクレープはCanvaを用いてタペストリー等の販促グッズを作製しているそうです。自社製作による経費削減と、発想を素早く形にする立ち回りの早さが成功の秘訣でしょう。それにしても自社製作とは思えないクオリティの高さです。TwitterやInstagramなどのSNS集客にも力を入れています。

まとめ

まとめ

今回は、キッチンカー(移動販売車)で使用するタペストリーの作製方法をご紹介しました。

成功しているキッチンカーには共通点があります。タペストリーの作製方法やデザインもそのひとつで、強くこだわることで確実に集客力を上げることができます。

ここで紹介した成功事例はごく一部です。客としてイベントに参加して繁盛店をじっくり観察すると、タペストリーを含めあらゆるデザインの勉強になるでしょう。