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神根自動車販売株式会社
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キッチンカーでポップコーンを移動販売するのに必要な準備と押さえておきたいポイント

キッチンカーでポップコーンを移動販売するのに必要な準備と押さえておきたいポイント

2020年9月23日

昨今は一段とキッチンカーでの移動販売が脚光を浴びています。もともと場所と時間を自由に選べる移動販売そのもののメリットに加え、社会情勢によって固定店舗は営業に制限がかかることを誰もが目の当たりにしたからです。

お客様を待つだけの固定店舗に比べ、来ていただけないならこちらからお客様の前に出向いていくスタイルが確かなものになった時代とも言えるでしょう。

そして今回ご紹介するポップコーンは、タピオカや杏仁豆腐、ティラミスなど一世を風靡するような流行り廃りの激しいものではなく、どんな時代になっても安定した需要のある老若男女を問わないベストセラーです。

キッチンカーのアイテムとしてポップコーンはどのような魅力があるかをご説明し、その後で、ポップコーンのキッチンカーを始めるのに必要な準備、しっかりと売上を出すための工夫についてご紹介していきたいと思います。

キッチンカーの商材にポップコーンを選ぶメリット

キッチンカーの商材にポップコーンを選ぶメリット

ポップコーンは冒頭お話ししたとおり、流行り廃りが激しくなく、老若男女をターゲットにできる点がメリットです。

ターゲットが偏った商材だとランチ時にしか売れないとか、ある特定の場所でしか売れない、購入客層が決まっている等、何かと商いの幅が狭められてしまいます。

ポップコーンは持ち帰りがしやすく、歩きながらでも食べられるという特徴があります。食感も軽いので、その後の食事に差し障る心配が少なく、どのようなシーンやタイミングでも売るチャンスがあります。

子どもに人気であることは特に大きな魅力でしょう。子どもが親にねだってポップコーンを買ってもらい、家族みんなで少しず摘んで食べる光景が容易に想像できます。

販売価格はせいぜいひとつ300~500円と低いですが、家族連れならば複数個買ってもらえる可能性は高いですし、ドリンク等のサブメニューとセットで販売できればさらに客単価を上げられます。加えて、仕入れを工夫するなどすれば、大きな利益を得ることも十分に可能です。

ポップコーンのキッチンカーを開業するための準備

ポップコーンのキッチンカーを開業するための準備

キッチンカー(移動販売車)

まずは城でもあるキッチンカーは必須ですが、初めての移動販売でポップコーンならば軽自動車ベースがおススメです。移動販売事業が軌道に乗ってメニューを増やす時に、小型あるいは中型トラックベース(トヨタタウンエースやいすゞエルフなど)のキッチンに余裕が持てる車種を考えましょう。

軽でも特にスズキキャリイは、キッチンカーとして中古車市場に豊富に流通していますし、クルマとして構造変更を伴わない範囲でキッチンスペースを確保しているものなら軽自動車としてそのまま車検も通るので、維持費を大幅に抑えられます。

また中型トラックベース(2t車)のキッチンカーだと免許の条件によっては運転できない可能性がありますが、軽なら普通の運転免許で対応できます。

資金に余裕がない場合、中古車両をベースにしたキッチンカーを製作してもらうか、すでにキッチンカーとしてできあがっている中古車両を購入するかのどちらかがおすすめです。

大手中古車サイトでも「キッチンカー」と検索すれば、かなりの流通量があることがわかると思いますが、大切なのは専門店を選ぶことです。キッチンカー専門店は改造やメンテナンスのノウハウが豊富で、困ったときに必ず相談にも乗ってくれます。

資格・免許

まずキッチンカーを運転するために自動車運転免許が必要です。特殊な免許は必要ありませんが、車の大きさによっては中型免許クラスが必要となります。

ポップコーンを販売するには食品衛生責任者養成講習会が行っている講習を受けて「食品衛生責任者資格」を取ることと、営業場所管轄の保健所で「菓子製造業の営業許可」を申請することが最低限必要となりますが、大抵はドリンクもセットで提供するでしょうから「喫茶店営業許可」も合わせて申請しましょう。

設備・備品

肝心のポップコーンを作る機械、いわゆるポップコーンマシンは、加熱鍋(ケトル)の大きさで仕様が決まります。

小型のキッチンカーにジャストフィットなのが4オンスサイズ。価格は15万円前後で、1回にSサイズカップなら6杯、Lサイズなら3杯ほど作れる能力があり、回転で稼げば十分な仕様といえるでしょう。キャラメル味に対応しているかどうかを別途確認しておくとよいです。

マシンは電気式のものが一般的で、電源としてインバーター式の発電機を用意することになります。消費電力は4オンスサイズなら650W、8オンスなら1,200W程度。起動電力のことも考え、出力に余裕のある発電機を選ぶようにしましょう。

ポップコーンの移動販売で押さえておきたいポイント

ポップコーンの移動販売で押さえておきたいポイント

出店場所とターゲット

儲けるためには必然的にたくさん売ることですが、ポップコーンが売りやすい場所といえば、やはりイベント会場が一番です。特にファミリーやカップルが集まるイベントをネットなどでチェックして応募します。

また、毎年開催されている定期的なイベントを協賛している観光協会や商工会議所の情報をチェックすることも大事です。

出店時間

どの時間帯でも販売チャンスがあることはメリットではありますが、一方でメリハリがないので長時間出店を強いられることになります。

おやつの時間帯である2時~4時頃が販売のピークとなりますから、この時間帯を軸に出店すれば効率よく営業できます。

利益を出すために

ポップコーンの売上を伸ばすためには、サイズやフレーバーでメニューを増やし選ばれるメニューを作ることと、必ず飲み物をセットで販売して客単価を上げることです。

そして継続的に出店する場所ならば、スタンプ会員制度などを設けたり、SNS連携で固定客化も忘れずに行い、リピートオーダーをねらいましょう。

まとめ

まとめ

ポップコーンの移動販売は比較的に参入しやすく、また収益も見込める、今の時代に合ったビジネスだということがお分かりいただけたと思います。

イベント会場だけでなく、団地の広場、公園、住宅街まで石焼き芋屋のように「昔ながらの引き売り」スタイルも導入すれば、思わぬ巣ごもり需要を発掘できるかもしれません。

ポップコーンはいつでも、どこでも、誰でも食べる無限の可能性があります。皆様のビジネスがポップコーンのように大きく無限に膨らんでいくことを願っています。