キッチンカーに導入すべきキャッシュレス決済の種類とは

キャッシュレス決済は実店舗への導入はもちろんのこと、キッチンカーへの導入もメリットの大きい施策です。

しかし一言でキャッシュレス決済といっても、その種類はクレジットカード決済やQRコード決済など、いくつかの種類に分かれます。

今回はキャッシュレス決済の種類について紹介しつつ、キッチンカーに最適な決済方法についてもピックアップしていきます。

キャッシュレス決済の種類

まずはじめに、キャッシュレス決済にはどのような種類があるのか、順に見ていきましょう。それぞれの概要と代表的なサービスをまとめました。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、キャッシュレス決済の中でもっともポピュラーであり、利用者数も多い決済手段です。クレジットカードを専用のカードリーダーで読み込み、決済手続きを行います。

カードリーダーの導入が必要であったり、カード会社ごとに設定が必要になることもあるため、導入負担がやや大きくなります。また、クレジットカードで決済されると代金の約5%が手数料としてカード会社から店側に請求されるため、若干ではあるものの利益が削られてしまうという欠点もあります。

しかし、国内外を問わないカード支払いが実現するため、海外からの旅行者向けサービスを提供するときなど、活躍の機会に恵まれます。

キャッシュレス決済を1台の端末でできる代表的なサービスとしては、「Air Pay」や「Square」があります。

公式サイト：Air Pay、Square

電子マネー決済（非接触型IC決済）

ICカードなどを使った電子マネー決済もメジャーな支払い方法です。プリペイドカードにあらかじめチャージした金額で決済を行うこの方法は、交通系ICカードを頻繁に利用する人にとって便利な機能です。

交通系ICカードは地域によってさまざまな種類がありますが、どれも全国共通で使うことができるので、利便性も高いです。

クレジットカード同様、「Air Pay」や「Square」といったカードリーダーの導入が必要で、同程度の決済手数料もかかります。

スマホタッチ決済

近年利用者が増加傾向にあるのがスマホタッチ決済です。あらかじめスマートフォン（スマホ）に登録していた決済情報やクレジットカード情報、ICカード情報などを利用し、スマホをICカードがわりにして支払う方法です。

スマホ一台あれば買い物ができるため、財布いらずの新しい決済手段として注目されています。また、Apple PayやGoogle Payなど、スマホ決済特化型のサービスも拡充が進んでおり、今後も利用者の増加が予想されるサービスです。

公式サイト：Apple Pay

クレジットカード、電子マネー同様カードリーダーの導入が必要で、決済手数料もかかります。

QRコード決済

QRコード決済はスマホ決済の一種で、今もっとも注目されている決済方法です。利用者のスマホで特定のアプリを起動させ、QRコードやバーコードを読み込むことで支払いができます。

アプリ上に支払い金額をチャージして利用できるだけでなく、クレジットカードや銀行口座と連携しての支払いや、友人同士のお金のやり取りも可能であるため、汎用性の高いサービスです。

導入の際に専用機器を必要とせず、導入コストや決済コストも最低限に抑えられることから、個人事業主にも優しいサービスであると言えます。

代表的なサービスとしては、テレビCMなどでもおなじみのPayPay（ペイペイ）や楽天Payが挙げられます。

公式サイト：PayPay、楽天Pay

キッチンカーに最適なキャッシュレス決済は？

キャッシュレス決済にはいくつかの種類があるので、どれをキッチンカーに導入すべきか悩むと思いますが、ユーザー数や導入ハードルの低さから、QRコード決済の導入をおすすめします。

導入費用や決済手数料が無料で提供されているサービスもあり、コストが抑えられます。また、QRコードを置くだけでよく、専用機器の設置も必要ないため、キッチンカーの貴重なスペースを占有しません。利用者数は増加傾向にあるため、今後ますます活躍が期待できるサービスです。

さらに、クレジットカード決済もできるようにしておくと便利です。クレジットカードの所有者数はQRコード決済の利用者数よりもはるかに多く、また、国内外のユーザーを問わず支払いができるため、外国人が多いエリアでのキッチンカーの運営にも役立つ可能性が高いでしょう。

「Air Pay」や「Square」といった、露店やキッチンカーに最適な小型サイズのカードリーダーを提供するサービスもあるので、積極的に活用したいところです。

おわりに

キャッシュレス決済は主に4つの種類に分類されます。それぞれに得意とするフィールドがあり、導入する場所によって支払いに利用される頻度や使い勝手が異なります。

キッチンカーへの導入を考えた場合、店側・客側のどちらにとっても導入のハードルが低いQRコード決済が第一の選択肢に挙がります。中でもPayPayは、導入コストや手数料がかからないことに加え、認知度が非常に高くスマホへの導入が済んでいる人も多いので、導入後の効果をすぐに実感できるはずです。

QRコード決済にはPayPayのほかにもさまざまな優れたサービスがありますし、クレジットカードや電子マネーなどその他の種類もありますから、ぜひこの記事を参考にしていただき、自店の出店場所や出店スタイルによって最適なサービスを見つけてみてください。