キッチンカーの料理はどのような容器に入れる?選び方のポイントを紹介
この記事では、キッチンカーで調理した料理をどのような容器に入れて提供すればよいか検討している方に向けて、容器選びのポイントをご紹介します。
飲食販売における容器の視覚効果は侮れません。容器ひとつ違うだけで、料理は美味しそうにもマズそうにも見えてしまうものです。実店舗のレストランがお皿にこだわるように、キッチンカーでも料理の種類や雰囲気に合わせた容器選びが大切です。
また、美味しそうに見せられるかどうか、電子レンジ対応や耐熱・耐油など料理に適した機能をもっているか、コストはどうかなど、容器を選ぶ際に考えなければいけないポイントがいくつかあります。このようなポイントに注目して、メニューに適した容器を検討してみましょう。
キッチンカーの容器を選ぶ際に押さえておきたいポイント
ひとくちに容器と言っても、料理の種類や使用目的に合わせてさまざまなタイプが製造されています。形や色の違い、素材によっても見た目の雰囲気や機能が変わります。
容器の選び方に困ったら、下記の3つのポイントに着目して最適な容器を見つけてみましょう。
料理との相性
料理は見た目が大事です。通常の料理もどのようなお皿に盛るかによって印象が大きく変わります。
容器には、形や色、素材などたくさんの種類があります。形が四角か丸かだけでも第一印象が変わりますし、せっかくの料理の彩りが容器の色のせいで台無しになってしまうこともあります。素材も紙かプラスチックかで、形や色と同じくらいに見た目の雰囲気が変わります。またサイズも重要で、サイズが大きすぎると中身がスカスカになって寂しい印象を与えてしまいます。
どのような形、色、素材の容器で、どれくらいのサイズなら料理を美味しそうにみせてくれるのかを考えながら選ぶことが大切です。容器が決まったら実際に盛り付けてみて、見栄えの美しさを必ずチェックしましょう。
機能性
テイクアウトの場合は自宅や会社に移動してから食べるので、持ち運びしやすい容器が適しています。手さげ袋に入れて持ち歩いても汁がこぼれないか、素手で持っても問題ない熱さか、といった視点から容器を選ぶのがコツです。
しっかりと蓋が閉まるもの、耐熱性や耐油性のあるもの、中央に仕切りがあるものなど、販売スタイルに合った容器を選ぶようにしましょう。
テイクアウトされた料理をすぐに食べてもらえるとは限りません。温かい料理は温かいうちに食べたいので、料理を冷めにくくするために保温効果のある容器や電子レンジ対応の容器が適しています。
料理を食べ終わった後の容器はゴミになります。ゴミの分別は自治体によって異なるので、どの方にも気持ちよくご利用いただけるよう、なるべく分別しないで捨てられたり、小さく畳んで捨てられたりする素材のものを選ぶとなおよいです。
コスト
見た目が綺麗で使いやすい容器を選ぶのが一番ですが、質のよい容器を使えばそれだけコストがかさみます。利益率が落ちては本末転倒ですから、コストパフォーマンスも気にする必要があります。コストはなるべく低く、それでいて容器のグレードも下げすぎないバランスが大切です。
扱うメニューや販売スタイルによっては、部分的に容器を使い分けるのも一つの手です。その場で食べられるようなメニューであれば、袋のような簡易的なもので十分です。そしてテイクアウト用には、蓋が閉められるなどの機能のある容器を用意しておくことで、最大限コストを抑えつつテイクアウトにも対応できます。
また、大量注文すると、1つあたりの単価が安くなるので、コストを抑えることができます。しかし最初から大量注文すると、合わなかった時に大きな損失になるので、まずは少量を取り寄せて試験的に運用してから大量注文するとよいでしょう。
料理の種類で選ぶ
容器は提供する料理の系統によっても選ぶことができます。軽食系、スープ系、弁当系の3つの系統に分け、それぞれどのような視点で容器を選んだらよいかまとめました。
軽食系
ホットドックやハンバーガーなどのスナック類にはスナック包材が適しています。耐油紙でできた袋で、袋のタイプと細長いオープンタイプのものがあります。油に強いため、からあげややきとりなどの串物にも使用されます。袋はカップやボックスのようにかさばらないため、スペースの狭いキッチンカーでも数を用意することができます。
スナック包材のままテイクアウトすることもできますが、数が多かったり、形が崩れたりすることが心配な場合は、トレーやボックスタイプの包材を用意しておくと安心です。
スープ系
スープやカレー、ラーメンなどの麺類の多くは、温かいうちに食べたいメニューなので、保温性が高く耐熱性のある容器を選ぶのがポイントです。テイクアウトで冷めてしまっても、電子レンジ対応の容器だと温め直すことができるので便利です。
カレーはとても人気のあるメニューで、カレー用の容器が作られているほどです。カレーを入れる部分には十分な深さがあり、ごはんが水分を吸ってふやけることを防ぐための仕切りがついています。
お弁当系
お弁当用の容器は仕切りが多く設けられており、複数のごはんやおかずが入るようになっているものが多いです。容器の中でも特に種類が豊富で、中に入れるごはんやおかずの種類や色、量に着目して選ぶのがポイントです。
お弁当はテイクアウトが多いため、持ち運びの際にこぼれてしまわないよう蓋がしっかりできるもの、耐久性のあるものを選びましょう。おかずが寄ってしまったり、混ざってしまったりしなよう、料理に合った深さがあるかどうかも重要です。電子レンジ対応の容器にしておけば温め直して食べられるので、テイクアウトでも見た目がよく、温かくて美味しい料理を提供できます。
こだわりの容器でお客さま満足度の向上を
どのような容器に入れるかで、料理そのものの印象に大きな影響を与えます。適切な容器は料理の魅力をより効果的に引き出しますが、相性の悪い容器を使えば料理の魅力が損なわれかねません。どのような容器を使うかという選択ひとつで、お店の評判はプラスにもマイナスにも傾くのです。
キッチンカーを運営するうえで、容器はそれだけ重要な要素です。料理と同じように容器にもこだわって、お客さま満足度の向上に努めてみてはいかがでしょうか。
おすすめ記事