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キッチンカーを軽自動車ベースで製作する際に押さえておきたいポイント

キッチンカーを軽自動車ベースで製作する際に押さえておきたいポイント

2021年2月24日

キッチンカーを軽自動車ベースで製作する際に押さえておきたいポイントをご紹介。軽自動車キッチンカーの特徴やベース車の種類についての解説と製作手段をご紹介します。

キッチンカー製作は、自身に適した車のサイズやタイプを選択することから始まります。想定している営業スタイルや出店場所、予算などを考慮し、業者に製作を依頼するか、それともDIYで自作するかという「製作する手段」について考えていくとよいでしょう。

軽自動車ベースのキッチンカーの特徴

軽自動車ベースのキッチンカーの特徴

キッチンカーを使った移動販売を新たに始めようと考えている方に人気の軽自動車ベースのキッチンカー。できるだけ開業費用を抑えて始めたいという方や、小回りの効いた営業がしたい方に多く支持されています。

軽自動車ベースのキッチンカーには、普通車ベースのキッチンカーと比べて製作費用を抑えられるという特徴があります。ベース車両や、改造のための資材・工賃が比較的安いからです。軽自動車なので燃料費や車検、税金、保険などの維持費を小さく抑えられるのも魅力です。

また、車体がコンパクトであるという特徴もあります。運転がしやすく、狭小スペースにも停められるため、都市部のビジネス街や住宅街などでも小回りの効いた営業が可能です。

しかし、車体がコンパクトという特徴は短所にもなります。キッチンスペースが狭いので複数人での作業が難しく、また多量の食材や機材を積み込むこともできないため、大規模イベントなどへの出店には不向きといえます。

これらの特徴・特性を把握したうえで。想定している営業スタイルあてはめ、軽自動車ベースのキッチンカーが自身のケースにマッチするかどうか判断してください。

軽自動車ベースのキッチンカーの種類

軽自動車ベースのキッチンカーの種類

軽自動車のキッチンカーには主に、軽バン・ワゴンをベースにしたものと、軽トラックをベースにしたものの2種類があります。

軽自動車という点では共通していますが特性は大きく異なり、それによって適した料理や営業スタイル、製作手段が変わってくるため、じっくり比較検討する必要があります。

軽バン・ワゴンタイプ

スズキエブリィやスバルサンバー、ダイハツハイゼットなどの軽バン・軽ワゴンをベースに、キッチンカー仕様に改造したものです。

ベース車両を比較的安価に入手可能なことに加え、ワンボックス型なのでキッチンカー仕様にするのに大掛かりな改造が不要であり、製作費をより小さく抑えられます。また、自作難易度も低いです。

改造後も外装には大きな変更がないため通常の軽バン・ワゴンと同じように運転できます。軽トラックタイプと比べて車高(全高)が低いため、より運転しやすく、立体駐車場に駐められるのも魅力。また、お客様と同じ目線の高さで接客ができるというよさもあります。

軽トラックタイプ

スズキキャリィ、スバルサンバートラック、ダイハツハイゼットトラックなどの軽トラックをベースにして改造したものです。

軽バン・ワゴンタイプに比べキッチンスペースを広く取れる点がメリット。立ち上がっての作業が可能など作業効率ではこちらがおすすめで、設備や食材もより多く積めるので、小~中規模のイベントにも十分に対応できます。また、天井高が高いため強火力での調理も可能で、幅広い料理を扱えます。

製作の面では、キッチンスペースとなるボックスを荷台に架装する必要があるため軽バン・ワゴンタイプよりも費用がかかり、また自作難易度も高いといえます。しかし、仮に車両自体が故障してしまった場合でも、変わりの車両にボックスを載せ替えることができるため、長期的にみれば逆にコストを抑えられることも。

ボックスの架装により車高が高くなり、運転時・駐車時に多少気を使うこともありますが、軽トラックのほうが軽バン・ワゴンより総じて最小回転半径が小さく、小回りは効きます。

製作は「業者に依頼する」か「自作する」か

製作は「業者に依頼する」か「自作する」か

キッチンカーを製作するにあたって、専門業者に製作を頼む方法とDIYで自作する方法との2パターンが考えられます。

業者に依頼する場合、費用はかかりますが、予定日までに間違いのない状態のキッチンカーが出来上がるという安心感があります。一方、自作する場合は車両に関する知識や技術が必要になりますが、やり方によっては製作費用を大幅に削減することが可能です。

それぞれのメリット・デメリットをしっかりと把握したうえで、どちらの方法で製作するかを決めていきましょう。

パターン1:業者に製作を依頼する

キッチンカー専門の業者はデザインから外装、内装の取り付け、配管・配線のつなぎなどすべてを行ってくれ、製作後は品質保証やメンテナンスも受けられるので安心して任せることができます。

また、キッチンカーを出店するにあたっての営業許可など諸々の手続きをサポートしてくれる業者もあるため、「あとは営業するだけ」というところまで一任することができるという点が魅力です。

大まかな費用はフルオーダーした場合、車両代100万円前後、キッチン部分製作代100
万円前後で計200万円前後が相場。中古車をベースにして製作したり、自作可能な部分は省くなど、工夫次第で費用を抑えることも可能です。

業者発注は、品質・製作日数の両面で確実にキッチンカーを製作したい方や、他の開業準備に集中したいという方におすすめする製作方法です。

パターン2:自作する

DIYが得意な方は自作することで費用を安く抑えることができます。また、外観のデザインや車内レイアウトをより自分のイメージ通りに再現でき、世界で1台のオリジナルキッチンカーを作れるという点も魅力的です。

しかし、配管や配線の工事など専門的な技術が必要となる作業も多いのが難点。特に軽トラックをベースにする場合はボックス部分の架装が必要であり、自作ですべて行うというのは技術的にも大変な作業となります。

そのため、ベースとなる設備は業者に任せ、外装や内装の一部を自作するという方法や、中古のキッチンカーを購入し、追加や改良したい部分だけDIYをするという方法を選択する人も多いです。

大まかな予算は業者にフルオーダーした時と比べ、50~100万円ほど削減することも可能。強いこだわりを持って自分自身でキッチンカーを製作・改造していきたいという方や、少しでも費用を抑えたいという方におすすめできる製作方法です。

タイプと製作手段の2ステップで選ぶとよい

タイプと製作手段の2ステップで選ぶとよい

一口に軽自動車のキッチンカーを製作するといっても、ベース車に何を選ぶかによって適した出店場所や営業スタイルが異なりますし、どのように製作するかによって実際に出来上がるキッチンカーの状態や外観、機能はまるで違うものになります。

軽自動車ベースのキッチンカーの製作では、第一に軽バン・ワゴンタイプと軽トラックタイプをご自身の営業スタイルに照らし合わせ選択し、次に製作方法として、作業を一任できる業者に依頼するのか、可能な部分は自分で自作するのかを決めていくという2ステップを踏むと、目的にあった理想のキッチンカーが製作しやすいでしょう。