キッチンカ―にLINE Payを導入するメリットと導入方法
キッチンカーにキャッシュレス決済のLINE Payを導入するメリットを紹介します。また、LINE Payの導入方法として、加盟店申請から利用開始準備完了までの流れを解説します。
LINE Payは国内を代表するキャッシュレス決済のひとつです。キッチンカーに導入すれば、スピーディーに決済できるというキャッシュレス決済のメリットに加え、圧倒的な利用者数を誇るメッセージアプリ「LINE」の機能を活かした強力な集客効果も得られます。
キッチンカーにLINE Payを導入するメリット
キッチンカーにLINE Payを導入するメリットは、会計がスピーディーになる、集客も行える、中国・韓国観光客にアピールできるという3点です。
会計がスピーディーになるのはLINE Payに限ったことではなくキャッシュレス決済全般に言えることですが、ほか2つはLINE Payならではのメリットです。キッチンカー運営においても高い導入効果が期待できるでしょう。
会計がスピーディーになる
キッチンカーにLINE Payを導入すれば会計処理がスピーディーになり、店舗にとってもお客様にとってもメリットが生まれます。
キッチンカーはオーナー1人、あるいは少人数での運営がほとんどであり、1日の労働時間も長くなりがちなため、身体への負担を減らすために各作業をできるだけ効率化したいところです。
LINE Payに限らずキャッシュレス決済ではお金を取り出したり釣り銭を用意する必要がない分、現金決済と比べて短時間で会計を完了できます。また、お金に触れずに会計できるので、いちいち手指を洗ったり消毒する必要もありません。
お客様にとっては1人あたりにかかる接客時間が短縮されることで待ち時間が短くなるというメリットがあります。特に猛暑日やひどく冷え込んだ日は、数分でも野外で待たされるのは大変酷なことです。
集客も行える
LINE Payは、決済だけでなく、同時に集客も行えるのがメリットです。
LINE Payには「LINE Pay友だち追加機能」という機能が備わっており、お客様がLINE Payによる支払いを行った際、自店のLINEアカウントへの友だち追加を促すことができます。
お客様が友だち追加に応じてくだされば、以降はLINEのメッセージやクーポン機能を利用してお客様とのコミュニケーションが可能となり、再来店を促進できます。
また、LINE Payの国内登録者数は約3,880万人(※2020年6月末時点)と非常に多く、キッチンカー店頭にLINE Payが使える旨のステッカーを張っておくことで新規顧客獲得にもつながります。
ステッカーを貼るだけで本当に効果が出るのか疑問に思うかもしれませんが、LINE Payを日常的に利用している人は会計がスピーディーに終わることに大きな魅力に感じているため、LINE Payが使えることを明示するだけでお店に関心を示してくれます。
中国・韓国からの観光客にアピールできる
LINE Payを導入することで、中国・韓国観光客のインバウンド消費が狙えます。
LINE Payは、10億人以上が利用する中国のWeChat Pay、韓国で人気のNaver Payでも決済可能なため、通常だと海外からの観光客はクレジットカードや現金支払いを選択するほかないのですが、LINE Payを導入していると、中国や韓国から来た顧客が自国での決済方法と同じ方法で支払うことができ、利便性の面で他店に対する差別化が図れます。
海外からの観光客などが多い地域にキッチンカーを出店する場合には特に効果が見込めるでしょう。
LINE Payの導入・運用にかかる費用
LINE Payの導入費用は、一部の決済方式を選択した場合を除き、無料です。
LINE Payには「プリントQR」「店舗用アプリ」「支払いリンク」「オンライン決済」「StarPay/Pos」という5種類の決済方式が用意されていて任意の方式を選択することになりますが、キッチンカーではプリントQRと店舗用アプリの2つが候補となり、この2つは初期費用無料で利用できます。
ただし店舗用アプリの利用にはスマートフォンまたはタブレット端末を用意する必要があり、普段使用しているプライベート用のスマートフォンとは別のスマートフォン/タブレット端末を使用したいという場合には、別途これらの購入費用がかかります。
運用費用としては、決済手数料がかかります。お客様がLINE Payで支払った額の2.45%(税抜)が後日LINE Payより店舗に対して請求されます。
なお、2021年7月31日までは決済手数料が無料となっており、使い勝手や効果を検証するには絶好のチャンスです。
キッチンカ―にLINE Payを導入する方法
(出典:LINE Pay)
キッチンカーにLINE Payを導入する方法は、加盟店申請を行い、審査通過後に送られてくるQRコードスタンドをキッチンカー店頭に設置するだけです。
特別な機器の設置やシステムの導入は不要。素早く簡単に導入可能なうえ、もし手順や操作が分からなくなってしまったら、加盟店開設サポート専用ダイヤルに電話で問い合わせることも可能です。
- 1.加盟店申請および書類の提出
- LINE Pay公式サイトから加盟店申込をします。自店の情報を入力し、必要書類をアップロードします。
- 必要書類は、申込者が法人の場合は登記簿謄本、個人事業主の場合は運転免許証等の本人確認資料となります。また、キッチンカーの場合は法人・個人事業主に共通する資料として、店舗内観外観、各種営業許可証の提出が求められます。
申請後、所定の審査が行われ、審査に通過すると加盟店登録が完了します。通常、加盟店申請から登録完了まで10営業日程度かかります。
- 2.利用開始準備
- 加盟店登録完了後、LINE Payの利用を開始するためのツールが入ったスターターキットが届きます。
- 専用スタンドにQRコードステッカーを貼り付け、キッチンカーのカウンター等に設置すれば利用準備完了。同梱されているステッカーを目立つ場所に貼り付け、LINE Payが使えることをアピールしましょう。
- 店舗用アプリを用いた決済も導入したい場合は、スマートフォン/タブレットに「LINE Pay 店舗用アプリ」をインストールします。Android OS、iOS/iPadOSに対応し、各アプリストアからダウンロードできます。
- 利用開始準備完了後は、店舗向け管理画面である「加盟店 My Page」にアクセスして使い方を覚えたり、テスト決済をして要領を掴んでおくとよいでしょう。
LINE Payはキッチンカーにぜひ導入したい
LINE Payは、できるだけ経費も時間もをかけたくないキッチンカー運営にとって、導入を検討したい決済方法の最有力候補です。
LINE Payの導入によって会計にかかる手間と時間が軽減されることで、店舗側にもお客様側にもメリットがあります。
昨今では新型コロナウイルスの感染懸念もあり、現金の直接の受け渡しにも抵抗を感じる方が増えているといいます。そのよう中、自分のスマートフォン以外のどこにも触れない決済方法を提案できることは、小さいながら他店に対するアドバンテージになります。LINE Pay特有の集客効果やインバウンド対応も魅力的です。
導入に関しては、基本的に初期費用無料で使い始めることができ、手数料もわずかです。確かに数%の出費でも経営に響くことはありますが、新規顧客・リピーター獲得にも貢献していると考えれば支払う価値はあるのではないでしょうか。