キッチンカーのサンドイッチ屋が人気沸騰!人気の理由や開業のためのヒント
気軽に食べられるサンドイッチは、キッチンカーの商材としても人気があります。
具材はお店によってさまざまで、ハムや卵、ツナなどの定番ものから、フルーツや生クリームを挟んだフルーツサンド、海外のサンドイッチを取り入れているお店もあります。
自由度が高いのでオリジナルのメニューを作って他店との差別化がしやすいですね。また、小規模なお店でもしっかり利益が出せるので、初めて開業される方にもオススメです。
それでは、サンドイッチのキッチンカーで開業するポイントや注意点などを紹介していきます。
サンドイッチのキッチンカーのメリット
テイクアウト需要を満たせる
サンドイッチは食器を使わずに片手でも食べることができ、時間がない時でも食べやすく、しかも基本的に水気のない食べ物なのでテイクアウトにとても向いています。
特に昼時は手早くお腹を満たしたいという人が多いので、短時間でそれなりに満腹感を得られるサンドイッチは安定した人気があります。
幅広い客層&季節に対応できる
サンドイッチは、具を変えるだけで幅広い年齢層や性別に対応できますので、他の商品と比べてターゲットを広く持つことができます。
例えば健康意識が強まる30代以降の女性には、こだわりのパンに栄養豊富な野菜をふんだんに使ったサンドイッチはウケが良いでしょうし、腹持ちが良いものをしっかり食べたい若い男性にはフライを挟んだサンドイッチなどが人気でしょう。おやつ時には子どもや女性がフルーツサンド目当てで訪れることも多いようです。
比較的売り上げが季節に影響されにくいのもメリットと言えます。
小スペースのキッチンカーでもOK
サンドイッチは多くの場合、具材はあらかじめ仕込み場所で仕込んでおき、現場ではパンを軽く焼いたり具材を温めたりして挟んで提供するだけです。
ですからキッチンカーの中に大掛かりな調理器具が必要ありませんし、調理オペレーションも単純なので、軽トラックや、それよりもさらに小さな軽バンベースのキッチンカーでも十分に対応できます。
調理・包装済みのサンドイッチを基本のラインアップに加えれば回転率が上がり、短時間で大量にさばくことも可能です。
サンドイッチのキッチンカーのデメリット
ライバルが多い
サンドイッチの移動販売は開業コストが低く、始めやすいゆえ、ライバルが多いです。
ライバルひしめく中で存在感を出していくには、徹底的にこだわり抜いた商品と、明瞭なマーケティング戦略が必要です。個性を出しやすいのがサンドイッチの特徴でもあるので、ぜひ他店との差別化について熟考してみてください。
食材の管理に気を使う
サンドイッチは、レシピによっては生野菜や生フルーツ、生クリームを使います。これらは足が早く、油断していると途端に味や色が変わってしまったり、菌が繁殖してしまったりするので、食材の管理には十分に注意する必要があります。
キッチンカー開業時に押さえておきたいポイント
必要な許可や資格
キッチンカーを運転するために「普通自動車免許以上」の資格が必要です。
そしてキッチンカーでサンドイッチを販売するために、「食品衛生責任者の資格」と、「キッチンカー(移動販売車)の営業許可」が必要になります。
食品衛生責任者の資格は、6時間程度の講習を受けたあと簡単な試験を受けるだけで取得できます。しかし講習は月に数回しか行われないこともありますので、計画性を持って早めに申し込みするのが良いでしょう。
キッチンカーの営業許可は、営業場所を管轄する保健所に申請して許可を得ます。
販売物によって取得する許可が異なり、サンドイッチの場合、調理・包装されたものを仕入れたもの、または仕込み場所で調理・包装したものをキッチンカーで売るだけなら、販売業の中の食料品等販売業の許可を取得します。
キッチンカー内で具材を切ったりパンに挟んだりといった調理を行う場合、調理営業の中の飲食店営業の許可を取得することになります。
取得する営業許可の種別によって求められるキッチンカーの設備内容が大きく違ってきますし、各自治体で基準も違いますから、キッチンカーを製作する前には必ず営業場所を管轄する保健所に一度相談するようにしましょう。
なお、複数の地域で出店する場合、地域ごとに営業許可を取得する必要があります。また、キッチンカー以外の場所で仕込みを行う場合、仕込み場所の営業許可も取得する必要がありますので注意して下さい。自宅のキッチンでは、仕込み場所として申請できません。
キッチンカーおすすめの出店場所と時間帯
平日はオフィス街や人通りの多い公園、土日・祝日はこれらに加え、チャンスがあればフェスやマルシェなどのイベントに積極的に参加したいところです。
サンドイッチが売れる時間帯で多いのは、やはりランチの時間です。特にオフィス街ではOLさんを中心に人が集まります。
意外にも朝食の時間帯にもニーズがあり、早朝から営業するお店もあります。また、フルーツサンドなどの甘味系は、おやつの時間帯にも売れます。
ターゲットが幅広く、どの時間帯でも販売のチャンスがあるサンドイッチですが、だからと言って何となくダラダラと営業していては価値が薄れてしまいます。どういう場所で、主に誰に買ってもらいたいかをはっきりさせることで、出店時間帯や商品開発もより具体的になっていくはずです。
サンドイッチキッチンカーの代表的なメニュー
サンドイッチの移動販売ではどのようなメニューが一般的に扱われているか紹介していきます。
サラダ系サンドイッチ
サンドイッチで定番のメニューといえば「サラダ系」。
卵やハム、ベーコンに、レタスやトマトなどの野菜で挟むのでとてもヘルシーで、お子様からお年寄りまで幅広い人気があります。
ガッツリ系サンドイッチ
カツや唐揚げ、ローストビーフなどの肉類とキャベツなどの野菜を挟んだガッツリ系は男性に人気です。その他、テリヤキチキン、ツナマヨなども定番です。
フルーツ系サンドイッチ
季節のフルーツと生クリームを挟んだフルーツサンドは、若い女性やお子さんに特に人気があります。
イチゴやバナナ、マンゴー、キウイなど季節限定で販売するのも集客に効果的です。
海外系のサンドイッチ
海外旅行に行った時に食べたサンドイッチが美味しくて、それを再現してキッチンカーで売っているという人は意外と多いです。
ベトナムのバインミー、イタリアのパニーニ、アメリカやキューバのキューバサンドなど、日本でもいろいろな国のサンドイッチが売られています。
ホットサンド
焼いたパンにアツアツの具を挟んだ「ホットサンド」がラインアップにあると、冬場の売り上げ減少をある程度抑えることができます。ベーコンエッグ、カレーヴルスト、唐揚げ、ツナ&チーズなどが定番です。
ドリンク
サンドイッチは朝食や昼食の時間帯が売りやすいので、一緒にコーヒーやカフェオレ、ジュースなどの飲み物を販売すると喜ばれます。