キッチンカー（移動販売）を副業を始めるメリットと注意点

2019年4月に働き方改革が始まりました。政府がモデル就業規則を改訂して、副業・兼業に関する規定を新設したことで、副業解禁時代の幕開けとなったのです。

副業の種類はさまざまありますが、週末起業としてキッチンカー（食品の移動販売）が人気です。週末には各地でイベントが開催されており、出店すれば大きく稼ぐことも夢ではありません。

いかがでしょうか、キッチンカーの副業に興味を持った方もいるのではないでしょうか？この記事では、キッチンカーを副業で始めるメリットや注意点について分かりやすく解説します。

キッチンカーを副業で始めるメリット

なぜ今、多くの人がキッチンカーで副業を始めているのでしょうか？まずは、キッチンカーを副業で始めるメリットをご紹介します。

本業化する前の試運転ができる

いずれ移動販売業を本業として営む予定でも、いきなり本業ではなく副業から始めることで、どの程度の売上があればやっていけるか等のシミュレーションを生活の支障のない範囲で行えます。また、自分が売りたい商品は、どれだけ必要とされているかの需要の検証も可能です。

すでにキッチンカーを生業としている人達の中にも、まずは副業から始めることを推奨している人が多いです。

固定収入があるのでリスクが少ない

給料という安定収入を得ておけば、キッチンカーで売上が立たないという場合でも生活が成り立たなくなる心配はありません。

ご家庭をお持ちの方は、家族を養っていかなければいけません。いきなり本業で始めたら収入が不安定になってしまいますが、副業であればリスクも少ないので、家族の理解が得られやすいです。

経費が使えるようになる

副業を始めれば、開業費用を経費として扱うことができます。確定申告を自分でして、税金を納める必要はありますが、キッチンカー購入費用・材料費・出店費・ガソリン代・通信費などを経費として落とせるようになるのは大きなメリットです。

また、自宅で事務処理などをする場合は、時間の割合に応じて家賃を家事按分できて経費として落とすことができます。そのため、高い節税効果が得られます。

週末起業とキッチンカーは相性が良い

週末には、グルメ選手権などのイベントが開催されます。これらのイベントに出店することで、上手くいけば大きく稼ぐことも夢ではありません。

その一方で、平日はイベントが開催されないため、収入が見込めなくなる恐れもあります。そのため、キッチンカーはどちらかと言うと週末起業と相性が良いと言えます。

副業でキッチンカーを始める場合の注意点

キッチンカーを副業で始める魅力は理解して頂けたと思いますが、注意点もあります。以下に、副業でキッチンカーを始める場合の注意点をご紹介します。

高すぎる売上目標は設定しない

キッチンカーは、出店して商品を販売するだけではありません。仕込み・宣伝・営業・経理など、さまざまな準備を一人、あるいは少人数で行わなければなりません。また、開業規定もあるので、スムーズに物事が進んでいくことは稀です。

高すぎる売上目標を設定してしまうと、現実と理想のギャップに苦しみ、最悪の場合キッチンカーで独立開業する夢を途中で諦めてしまうことになるかもしれません。

最初は情報収集を主軸に置いてあまり欲張らずに始め、徐々に目標を高めていくやり方のほうが、結果的に夢が実現する可能性は高まると思います。

計画はしっかり立てておきたい

副業とはいえ計画性がまるで無い状態で始めても失敗する可能性が極めて高く、安易に始めれば逆に資産を減らしてしまうことにもなりかねません。

どこで・何を・どのような方法で訴求して売るかを明確にしてから営業を始めることが賢明です。

特に気をつけたいのが出店場所です。車とメニューが用意できたとしても、営業する場所が確保できなければ、いつまで経っても収入を得ることはできません。車・メニュー・出店場所は同時進行で計画していく必要があります。

また、大きな損失を防止するために、キッチンカーはいきなり買ってしまわないことをおすすめします。知人から破格な値段で譲ってもらえるなどの状況でもない限り、まずはキッチンカーのレンタルサービス等を利用して、できるだけ費用をかけずに始めてみましょう。そうすれば、後にオリジナルのキッチンカーを製作することになった際にも、その経験を活かし、より無駄のない自分好みのキッチンカーが作れます。

副業が認められているかを確認する

法律上では、従業員の副業を全面的に禁止する行為は認められていません。しかし、副業による疲労等により本業に影響が出るとみなされる場合に副業を禁止とする企業も多いのが実情です。また、本業と副業が競業関係になる場合も認められていません。

これらは各会社の就業規則に記載されているので、就業規則の副業に関する条項をよく確認してください。「全面禁止」「許可制」「自由（規定なし）」のどれかが定められているはずです。

まとめ

キッチンカーの副業を始めるメリットと注意点について解説してきましたが、如何でしたでしょうか。

週末起業家としてでも、本業化前の試運転としてでも、副業でキッチンカーを始めることには大きなメリットがあります。

しかし、副業とはいえ計画が甘い状態で始めてしまうと思うような成果が得られないばかりか、逆に大きな損失を出してしまうこともあります。

本業による固定収入を得ている状態であれば、ある程度時間的にも余裕があるはずですから、メニュー開発と出店場所確保は特に入念に計画し、夢の実現に向かって一歩一歩着実に進めていって下さい。