ケバブのキッチンカーを始めるには？必要な機材や許可、代表的なメニューを知る

2020年7月27日

ケバブは腹持ちがいい割に価格は500円程度と買いやすく、しかも美味しく、大胆なパフォーマンスも楽しめる料理であることから、若者を中心に人気を集めています。

国内での認知度は決して高いとは言えませんが、ケバブを提供するお店はまだそれほど多くないため、競合他社とぶつかる心配が少なく、また、注文を受けてからのオペレーションも単純で素早く提供できるので、キッチンカーで扱う商材としても大きな可能性を秘めている料理です。

この記事では、ケバブのキッチンカーを始めるために必要な機材や資格・許可、代表的なメニューについて解説します。

可能性を秘めたケバブのキッチンカー

昨今、キッチンカーのメニューで「ケバブ」が注目される機会が多いですが、その理由は何なのでしょうか？ここでは、ケバブのキッチンカーの魅力について解説します。

そもそも「ケバブ」とは？

ケバブは、本来ラム肉を使用したトルコ料理です。近頃は、日本でも手に入りやすくて比較的リーズナブルな鶏肉や牛肉を使ったケバブがメジャーになりつつあります。

巨大な肉の塊をグリルで焼いていきますが、動物一頭を丸ごと使用しているわけではなく、味付けした薄切り肉を重ねています。

味付けはお店によってだいぶ異なりますが、一般的にはスパイシーでジューシーな味わいが特徴です。

日本でケバブが人気を集める理由

東京・秋葉原ではケバブ専門店が増えています。ファーストフード感覚で気軽に食べられますし、価格が手頃な割に肉と野菜が豊富に入っていて、栄養バランスが優れているということで、若者を中心に人気を集めています。

最近では、ケバブ人気は都内だけでなく、地方都市にも広がりつつあります。日本各地でケバブのムーブメントが起きており、2014年には「ケバブグランプリ（KEBA-1）」も開催されるまでになりました。

ケバブのキッチンカーの魅力

若者に人気とは言え、全年齢層を対象とすれば、ケバブの認知度はハンバーガーやサンドイッチなどの他の商材と比べて高いとは言えません。

しかし、大きな肉の塊を削ぎ落してサンドして食べるトルコ料理に興味を示す人は多く、ケバブを知らない年配客も味見をしに来るなど、年々、客層は広がっています。

あらかじめ焼いておいた肉をスライスして、野菜とともにパンに挟み、ソースをかけるだけで調理が完了するので、オペレーションが単純で、素早く提供できます。
また、パフォーマンス性が高く、風味も個性的であるため、いつもとは違った料理を楽しみたいという人たちにウケがよく、お祭りやフェス、文化祭や企業祭などのイベントに招致されやすいです。

キッチンカーの定番料理として定着しきれていない分、他の商材と比べて競合店が少なく、オリジナリティや存在感を出しやすい点も魅力です。

ケバブのキッチンカーを始める際に必要なもの

次に、ケバブのキッチンカーを始める際に必要となるものについて解説します。

材料

ケバブのメニュー内容にもよりますが、一般的に以下の食材が必要です。

お肉: 卸売市場にもよりますが、10kg・15kg・20kg・25kg・30kgで売られていることが多いです。kg当たり850円が平均的な相場となっています。
ピタパン: ケバブサンドを販売する場合は、ピタパンが必要です。ピタパンは、バラ売りとケース売りがあります。
ソース: ケバブの味を引き立てるのに欠かせないのがソースです。ソースには、ガーリックヨーグルト風のマイドル風味から、ホットソース（辛口）風味までさまざまな種類があります。個性を出すためにオリジナルのソースを作るお店もあります。
ケバブ用バーガー袋: ケバブを包むのに欠かせない紙袋も忘れず用意しましょう。

ピタパン
（出典：楽天市場）

機材

ケバブはトルコ料理のため、以下の独自の機材が必要になります。

ドネルケバブグリル機: トルコ料理屋以外では目にかかることがないケバブ屋にあるグリル機です。大きなお肉の塊をグルグルと回しながら焼き上げることができます。機種にもよりますが、20万円～50万円程度で購入できます。
ケバブナイフ: 串刺しになったケバブを切り落とすために使用するワイドなナイフです。50～60cmのナイフがよく使用されます。3万円程度で購入できます。
ケバブショベル: 切り落とした肉を受け止めるショベルも必要です。2万円程度で購入できます。

ケバブナイフ
（出典：カリベル）