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キッチンカーの仕込みの効率を上げる方法をご紹介

キッチンカーの仕込みの効率を上げる方法をご紹介

2020年11月16日

キッチンカー内ですべての調理を行うことは実際のところ不可能です。仕込みを行う専用の場所、いわゆる「仕込み場所」で仕込みなどの準備を行い、キッチンカーでは仕上げの調理だけを行うというのが基本的な業務の流れです。

仕込みはキッチンカー運営にとって非常に重要な仕事ではあるのですが、仕込みに時間をかけすぎてしまうと労働時間が極端に長くなってしまいます。出店時間を大幅に削ることはできませんから、健全に事業を続けていくためにはできるだけ効率よく仕込みを行う必要があります。

この記事では、キッチンカーの仕込みにおける問題や課題についてお伝えした上で、それらを解決するために必要な「仕込みの効率化」に関するノウハウをご紹介します。

出店している間は仕込みができない

出店している間は仕込みができない

キッチンカーの仕込みは出店時間外にやるのが一般的

営業する地域の保健所によって基準は異なりますが、多くの場合、キッチンカー車内で仕込みを行うことは衛生管理上認められていません。ですからキッチンカーの仕込みは一日の営業が終わり、撤退した後、仕込み場所で行うのが一般的です。

工夫しないと労働時間が増えすぎてしまう

キッチンカーにおける仕込みの重要性はとても高く、メニューによっては営業時間以上に時間がかかります。仮に1日8時間を稼働時間とした場合、出店が3時間、残りの5時間で後片付け・仕込みをします。しかし、仕込みの効率が悪く、5時間で終わらなかったらどうでしょうか。オーバーワークが続き、体調を崩してしまうかもしれません。つまり、労働時間と商品の質のバランスをとるためには、仕込みの効率化が重要になってくるのです。

労働時間の軽減・仕込みの効率化を図るためのポイント

労働時間の軽減・仕込みの効率化を図るためのポイント

では、仕込みを効率よく行うにはどうしたらよいでしょうか。以下に、労働時間の軽減・仕込みの効率化を図るためのポイントをご紹介します。

仕込みに必要なものを細分化する(計画的に仕込む)

キッチンカー経営を始めたばかりだと、仕込みを行う際、あまり細かい段取りを決めずに翌日の仕込みを行っているケースもあるでしょう。

このような形で仕込みを続けていると、自分がやっていることがきちんと利益につながっているか・仕事の効率化はできているのか、反省する機会を失ってしまいます。

無駄な手間がかかっているかどうか分からないまま、日々の作業に忙殺されてしまうおそれがあるのです。

これを防ぐためには、仕込みに必要なものを細分化して、計画的に仕込むようにします。具体的には以下のように考えていきます。

  • メインの食材は、先に一口大に切って冷凍保存でよいだろうか
  • 検品の時間をもう少し早められないだろうか
  • 添え物のキャベツはカットキャベツでまかなえないだろうか
  • このメニューはあまり売れていないけど必要だろうか

このように、一つひとつの工程で必要な仕事の重要性を疑って、省略できるものは省略し、一度にできることは日を決めてまとめて行うなどすれば、無駄な時間が減らせます。

主力商品とその他で材料や工程を共通化する

キッチンカーで、ハヤシライスとオニオンスープを販売することを例に考えてみましょう。
どちらも玉ねぎを使用しますので、一種類の材料を一度の仕込みで、二品に使用できます。

このように、共通して使用できるものをメニューにすれば、仕込みの時間の短縮につながるだけでなく、少ない材料で豊富なメニューの提供ができます。

販売のピークタイムを見極める(仕込みの時間を確保する)

効率化を図り仕込み時間を減らす努力に加え、仕込みにかけられる時間を増やす工夫も同時に取り入れるべきです。

販売のピークタイムは商品や出店場所によって異なりますが、気温や天候、近辺で行われるイベント等でも人通りや売れ行きはだいぶ違います。「今日はこのまま出店し続けても成果は得られないな」と思ったら、潔く撤退して、次の日の仕込みや計画立て、心身の休息に時間を回した方がよいです。

「お弁当販売」になってしまわないように注意

「お弁当販売」になってしまわないように注意

「キッチンカーにおける仕込みの重要性はとても高い」とお伝えしてきましたが、仕込みがすべてではありません。

キッチンカーの魅力は、あくまでも「できたてを提供する」ところにあります。仕出し弁当のように何もかも出来上がった状態で販売してしまうと、それは単なるお弁当販売です。効率を重視するあまり、作り置きをただ販売するような形にならないように注意しましょう。

多くの人がキッチンカーに惹かれるのは、調理しているところを見られる臨場感・視覚や嗅覚に訴える強い刺激があるからです。仕込みと仕上げ調理の工程をしっかりと分けて、キッチンカーの魅力を損なわない準備を心がけてみてください。

まとめ

まとめ

こだわりの料理を提供するためには仕込みにしっかりと時間をかけてあげる必要があります。しかし、やみくもに時間をかけてもオーバーワークになってしまうので、同じ素材を使う・工程が一緒の部分はまとめて行うなどして効率化を図ることが大切です。

ただし、キッチンカーのメリットは、できたて・アツアツの商品を提供できる点にあります。仕込みの効率化を図りつつ、目の前で調理をするメリットを活かしたパフォーマンス・オペレーションを忘れないようにしたいものです。