
キッチンカーをはじめて製作する際に検討したいおすすめのオプション
2020年12月22日
キッチンカーを製作する際に必ず考えることになる「カスタマイズオプション」について解説します。
キッチンカーの新規購入や入れ替え、改造は、そう頻繁にできることではありません。実際に営業を始めてから扱い難さに気が付いても、改善するための時間や費用がなかなか捻出できず、ついそのままの状態にしてストレスを抱えたり、それが原因で思わぬトラブルに見舞われたりすることもあります。
この記事を読めば、キッチンカーの製作時にどのようなオプションを選択すればよいのか、はっきりとイメージできるようになります。
調理や商品提供に役立つオプション
キッチンカーにもっとも求められることは「調理場としての使いやすさ」です。十分な機能とスペースを確保するのに役立つ3つのオプションを紹介します。
- 販売窓上の収納棚
- 空間的な余裕が欲しいと考えるのは当然のことですが「大きな車体を選ぶ」「小さい設備を選ぶ」という選択は、キッチンカーの製作費用や利便性に大きく影響するため、簡単には決断できません。
- 予算内で納得のできるキッチンレイアウトがどうしても思いつかない場合は、活用できていないデッドスペースを減らす「販売窓上の収納棚」の設置を検討しましょう。
- 使うときだけ展開する可動式の収納棚にすれば、新たなデッドスペースを生むこともありません。
- リアサッシ
- 車のリア面にも販売窓を設置することにより、料理の提供や会計などの対応が多方向からできるようになり効率が高まります。また、販売窓が増えると車の中の様子が外からよく見えるようになり、調理時の臨場感やワクワクする雰囲気をお客さんに存分に感じてもらえます。
- 車の向きが限定されるような場所では、一方の窓口が使えなくても、もう一方の窓口で販売でき重宝します。出店場所の選択肢を広げるためにも有効なオプションと言えます。
- オープンルーフ
- 換気扇に加えオープンループを設置すると風通しがよくなり、焼き鳥やピザなど煙や熱が出やすい料理を作る際の車内環境を大きく改善できます。また、閉塞感が減り開放的になるので、長時間営業し続けてもストレスを感じにくくなります。
- 天井は煙や熱で汚れやすいので、汚れの目立たない色にペイントするとなおよいでしょう。
集客・宣伝に役立つオプション
店舗のデザインや看板は、集客に大きな影響を与えます。キッチンカーは作業場であると同時に店舗でもあり、看板でもあります。デザイン性が高く、印象に残りやすい外見のキッチンカーは、宣伝広告効果を期待できます。
- 塗装・ラッピング
- 車体への塗装やラッピングでキッチンカーを特徴的にカラーリングすれば、視線を集めることができます。お店の名前や電話番号といった情報、実際に販売する商品の画像などをペイントするのも効果的です。
- キッチンカーはさまざまな場所を移動します。「あの車はなんだろう」「あ、あのお店だ」と思ってもらえるような外見が理想的です。
- タペストリー設置金具
- 宣伝用のタペストリーを設置する金具もあれば便利です。タペストリーは、オススメしたい商品や新しい商品の宣伝告知を車体塗装よりも手軽で安価に行うことができるのでおすすめです。
運転時に役立つオプション
営業のことばかりを考えてしまいがちですが、キッチンカーの自動車としての機能もおろそかにはできません。キッチンカーは、移動して営業できるのが最大の強みです。その強みを活かすためにも快適に走行できる機能を持ち合わせていることが大切です。
- 4WD仕様
- 凍結路、砂利道、砂浜など「そこで売りたい」のに、「キッチンカーの車体特性のせいで行けない、行くのが怖い」となってしまうと、泣くに泣けません。
- 想定する営業場所が多彩ならば、キッチンカーは4WDの車をベースに製作した方が安心です。4WDは2WDよりも前進力が強いため、悪路に向いています。
- バックモニターキット
- キッチンカーは、荷台に大きな箱を積んでいるのと同じ状態です。バックミラーや目視で後方を確認しにくいのでバック走行が難しいのです。
- 特に人の多い場所や道路の狭い街中でのバック走行には気を使います。そのようなときにバックモニターがあると安全な走行を手助けをしてくれ、万が一の事故を防げます。
まとめ
キッチンカーは、「キッチン」「広告」「自動車」という3種類の役割が詰め込まれた、多機能で独特な自動車です。製作時には考えるべき点は多いですが、その分、自分の考えを細かく反映させることができます。
「キッチンとして扱いやすいか」「宣伝広告効果は充分にあるか」「どこでも安全に移動できるか」という3点に注目し、製作業者と相談しながら理想的なキッチンカーを製作しましょう。